トヨタ・ランドクルーザーの購入を検討しているけど、「やめとけ」という声も聞く。本当のところはどうなのか?この記事では、実際のオーナーの声や最新データをもとに、ランクルで後悔しやすいポイントと購入前に知っておくべき注意点を解説します。
ランドクルーザーで「やめとけ」と言われる5つの理由
ランドクルーザーは世界中で愛される名車ですが、購入を躊躇させる要素も確かに存在します。まずは主な理由を見ていきましょう。
理由1:維持費が想像以上に高額
ランクルオーナーが最も後悔するポイントが「維持費の高さ」です。実際のランクル300オーナーの年間維持費データを見ると、その現実が見えてきます。
年間維持費の内訳は以下の通りです。
| 項目 | 年間費用(目安) |
|---|---|
| 任意保険(車両保険込み) | 約17.5万円 |
| ガソリン代(年間1万km走行) | 約23万円 |
| 自動車税(3ナンバー) | 5.1万円~8.8万円 |
| 車検・点検代(年換算) | 約10万円 |
| 盗難対策費用 | 15万円~40万円(初期投資) |
| 年間合計 | 約118万円 |
この金額は軽自動車が新車で買えるレベル。特に任意保険は車両保険をつけると月1.4万円以上かかることも珍しくありません。
理由2:燃費の悪さが家計を圧迫
ランクルは耐久性を重視した設計のため、車両重量が重く燃費は良好とは言えません。各モデルの実燃費を比較してみましょう。
| モデル | エンジン | カタログ燃費 | 実燃費 |
|---|---|---|---|
| ランクル300(ガソリン) | 3.5L V6ツインターボ | 7.9km/L | 6~7km/L |
| ランクル300(ディーゼル) | 3.3L V6ターボ | 9.7km/L | 8~9km/L |
| ランクル250(ガソリン) | 2.7L 直4 | 7.5km/L | 6~7km/L |
| ランクル250(ディーゼル) | 2.8L 直4ターボ | 11.0km/L | 9~10km/L |
| ランクル70 | 2.8L ディーゼルターボ | 10.1km/L | 6~8km/L |
例えば月間1,000km走行する場合、ガソリン車だと燃料費は月2万円を超えます。ディーゼル車でも軽油価格が安いとはいえ、小型車と比べれば倍以上の出費になることも。
理由3:盗難リスクが極めて高い
2026年現在、ランクルは盗難被害の最も多い車種の一つです。特にランクル300や250は窃盗団のターゲットになりやすく、純正セキュリティだけでは不十分というのが現実です。
盗難対策として追加投資が必要になります。
- セキュリティシステム導入:15万円~40万円
- GPSトラッカー:月額2,000円~5,000円
- ハンドルロック・タイヤロック:1万円~3万円
2025年3月にランクル300が一部改良で盗難対策を強化しましたが、それでも100%安全とは言えません。盗難に怯えながら生活するストレスは、オーナーが想像以上に後悔するポイントです。
理由4:車体が大きすぎて日常使いが不便
ランクルの存在感は魅力ですが、日本の道路環境では大きすぎることも。
| モデル | 全長 | 全幅 | 全高 | 最小回転半径 |
|---|---|---|---|---|
| ランクル300 | 4,965mm | 1,980mm | 1,925mm | 5.9m |
| ランクル250 | 4,925mm | 1,980mm | 1,935mm | 6.0m |
| ランクル70 | 4,890mm | 1,870mm | 1,920mm | 6.3m |
| ランクルFJ(予定) | 4,575mm | 1,855mm | 1,960mm | 5.5m |
オーナーからは以下のような声が聞かれます。
- 狭い道でのすれ違いが困難で、遠回りが増える
- 駐車場では端っこに停めざるを得ない(ドアパンチが怖い)
- 立体駐車場や一部の駐車場には入れない
- 小回りが利かず、Uターンに苦労する
普段コンパクトカーに乗っている人が乗り換えると、この差に驚くことになります。
理由5:納期が長く、すぐに手に入らない
2026年現在、ランクルは依然として納期が長い状況が続いています。
- ランクル300:受注停止中(一部地域では抽選販売)
- ランクル250:6ヶ月~1年半(早期契約者は3ヶ月程度のケースも)
- ランクル70:オーダーストップ状態
- ランクルFJ:2026年5月発売予定だが、予約殺到の見込み
特に2026年5月に発売予定のランクルFJは、380万円~という価格設定もあり、発売前から問い合わせが殺到しています。発売後すぐに受注停止になる可能性も高く、「買いたくても買えない」状況が続くでしょう。
実際のオーナーが語る「後悔ポイント」
ここでは、実際にランクルを所有するオーナーが後悔したポイントを見ていきます。
盗難への不安が常につきまとう
ランクル300のオーナーは「一番心配なのは盗難」と語ります。セキュリティシステムに数十万円投資しても、完全には安心できない状況。出かけるたびに「無事かな」と心配になるストレスは想像以上です。
GPSトラッカーの月額費用も継続的な出費となり、維持費をさらに押し上げます。
維持費が想定の1.5倍だった
あるランクル300オーナーは、納車後1年間の総維持費が約118万円に達したと報告しています。これは月換算で約10万円。車のローンとは別にこれだけの出費が発生するため、家計への負担は相当なものです。
特に以下の費用が想定外だったとのこと。
- セキュリティシステムの導入費用
- コーティング代やメンテナンス費用
- 燃費の悪さによるガソリン代
走る場所を選ぶようになった
「普段使いしていて、コンパクトカーでできる当たり前のことができなくなった」というオーナーの声も。
- 狭い道は避けて大通りを選ぶため、移動時間が増える
- 駐車場は店舗から遠い端っこに停めることが多い
- 立体駐車場が使えない施設がある
実用性という点では、コンパクトカーに劣る部分があることは否めません。
リセールを考えた購入はリスキーに
かつては「ランクルは高値で売れる」という常識がありましたが、2026年現在は状況が変わりつつあります。
ランクル300は発売から3年が経過し、買取相場も落ち着いてきました。走行距離を重ねると、維持費と合わせてマイナスになるケースも考えられます。短期転売を前提とした購入は、以前ほど魅力的ではなくなっています。
モデル別の評価と注意点
ランドクルーザー300の評価
価格帯:525万円~813万円(5グレード)
良い点
- 最高峰の走行性能と快適性
- ガソリンとディーゼルが選べる
- 5人乗り/7人乗りが選択可能
- 圧倒的な存在感
注意点
- 盗難リスクが最も高い
- 受注停止中で入手困難
- 維持費が高額(年間100万円超)
- 2025年3月の一部改良で盗難対策強化されたが、それでも不十分との声
ランドクルーザー250の評価
価格帯:520万円~735万円(3グレード)
良い点
- 300より手頃な価格設定
- ディーゼルなら燃費11.0km/Lと良好
- 納期が比較的短い(6ヶ月~1年半)
- 2026年4月の年次改良でトヨタチームメイト標準装備予定
注意点
- 盗難リスクは依然として高い
- 中古車市場での流通台数が増加し、価格が下落傾向
- ガソリン車は燃費が悪い(7.5km/L)
ランドクルーザー70の評価
価格帯:480万円~(1グレード:AX)
良い点
- 本格オフローダーとしての性能
- シンプルで頑丈な設計
- 根強いファン層
- 2.8Lディーゼルターボで最大トルク500N・M
注意点
- オーダーストップ状態(新規受注停止)
- MTがなくAT専用(ファンからは不評)
- 内装がシンプル過ぎる
- 1速・2速が入りにくいとの報告あり
- 運転席窓の自動上昇機能なし
- 回転半径6.3mと小回りが利かない
- アドブルー(尿素水)が必要(約700kmで1L消費)
ランドクルーザーFJ(2026年5月発売予定)
予想価格:380万円~
期待される点
- シリーズ最安値で購入しやすい
- コンパクトなサイズ感(全長4,575mm、回転半径5.5m)
- 2.7Lガソリンエンジンで燃費13.0km/L
- レトロなデザインで人気必至
懸念される欠点
- 電動パーキングブレーキ(EPB)なし
- シートエアコン非搭載
- 内装の質感が250・300より劣る
- 5人乗りのみ
- 発売後すぐに受注停止の可能性大
- 納期は1年以上の見込み
ランクルFJは2026年5月14日に正式発表される見込みですが、すでに問い合わせが殺到しており、「受注停止になる前に押さえたい」という声が多数上がっています。
それでもランクルを選ぶべき人とは
ここまで「やめとけ」と言われる理由を見てきましたが、それでもランクルには他の車にはない魅力があります。
ランクルの揺るぎないメリット
- 世界最高峰の耐久性:過酷な環境でも壊れない信頼性
- 圧倒的な走破性:どんな道でも走れる安心感
- リセールバリューの高さ:10年経っても高値で売れる
- 所有する満足感:唯一無二の存在感とブランド力
- 長く乗れる設計:10万km走行してもまだまだ現役
ランクルが向いている人
- 維持費を気にせず、長く大切に乗りたい人
- アウトドアや悪路走行を本格的に楽しみたい人
- 車の存在感や所有欲を重視する人
- セカンドカーとして週末に使う人
- 駐車場や保管環境が整っている人
購入前にチェックすべき7つのポイント
ランクル購入で後悔しないために、以下のポイントを必ず確認しましょう。
1. 年間維持費をシミュレーション
ガソリン代、保険料、税金、セキュリティ費用など、すべての維持費を事前に計算してください。年間100万円以上かかることを覚悟しましょう。
2. 盗難対策の予算確保
純正セキュリティだけでは不十分です。セキュリティシステムやGPSトラッカーの導入に20万円~50万円の予算を確保してください。
3. 駐車環境の確認
自宅や職場の駐車場に停められるか、高さ制限や幅の確認を忘れずに。立体駐車場が使えない場所も多いです。
4. 納期の確認
モデルによっては1年以上待つことも。契約時に正確な納期を確認し、その間の代車やつなぎの車を考えておきましょう。
5. ディーゼルかガソリンか
燃費重視ならディーゼル一択ですが、アドブルーの補充が必要です。走行距離や使用環境に合わせて選びましょう。
6. 中古車も視野に
新車が手に入りにくい今、状態の良い中古車を探すのも一つの手。ランクル250は中古車市場での流通が増えており、選択肢が広がっています。
7. 試乗は必須
大きさ、視界、操作感など、実際に運転して確かめてください。特に狭い道での取り回しや駐車のしやすさをチェックしましょう。
まとめ
ランドクルーザーは確かに維持費が高く、盗難リスクもあり、日常使いには不便な面もあります。しかし、その圧倒的な耐久性、走破性、所有する満足感は他の車では得られないもの。
「やめとけ」という声は、これらのデメリットを理解せずに購入して後悔する人が多いからこそ出てくるもの。逆に言えば、維持費や注意点を理解した上で購入すれば、ランクルは最高のパートナーになります。
2026年は新型ランクルFJの発売も控えており、ランクル選びの選択肢が広がる年です。この記事で紹介したポイントをしっかり確認し、後悔のないランクル選びをしてください。
