トヨタ ハイラックスのグレードは、現行8代目(GUN125型)でX・Z・Z”GR SPORT”・Z”Revo ROCCO Edition”の4種類。価格帯は約352万円〜477万円と幅があり、それぞれ特徴が大きく異なります。この記事では、グレードごとの装備・価格の違いや選び方のポイントを、比較表を交えてわかりやすく解説します。歴代モデルの振り返りと、2026年発売予定の新型情報もまとめています。
ハイラックスのグレードは全部で4種類【現行モデルの価格一覧】
現行ハイラックス(8代目 GUN125型)は、ベーシックな「X」から豪華装備の特別仕様車「Z”Revo ROCCO Edition”」まで、合計4つのグレードが設定されていました。なお、2024年に日本仕様の生産・輸入が終了しており、現在は新型モデルの発売(2026年年央予定)に向けて生産休止中です。
まずは全グレードの価格と概要を表でまとめました。
| グレード | メーカー希望小売価格(税込) | タイプ | ひとことポイント |
|---|---|---|---|
| X | 3,527,000円 | エントリー | シンプルで実用的。ビジネス用途にも |
| Z | 4,072,000円 | スタンダード上位 | 快適装備が充実。バランスが一番いい |
| Z”GR SPORT” | 4,312,000円 | スポーツモデル | 専用サスとワイドボディで走りも見た目も別格 |
| Z”Revo ROCCO Edition” | 4,772,000円 | 特別仕様車 | アグレッシブな外観とアウトドア装備が魅力 |
XとZ”Revo ROCCO Edition”を比べると約125万円の価格差があります。装備内容が大きく違うので、自分の用途に合ったグレードを選ぶことが大切です。
参考:ハイラックスのグレードの違いは?特徴や選ぶポイントをチェック!(モビリコ)
各グレードの特徴と装備を徹底解説
グレードによって外観・内装・装備がかなり変わります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
X(エントリーモデル)
ハイラックスのベースグレードで、価格は3,527,000円。見た目はシンプルですが、必要な機能はしっかり揃っています。
「ハイラックスってちょっと高いな…」と感じるなら、まずXが候補になります。ビジネス用途や荷物をよく積む人、とにかくピックアップトラックとしての実用性を重視する人に向いているグレードです。
2021年のマイナーチェンジで安全装備が強化され、プリクラッシュセーフティ(自動ブレーキ)・レーンディパーチャーアラート・オートマチックハイビームなどが標準装備になりました。日常使いで困ることは少ない装備水準です。
一方、Zグレード以上と比べると内装はシンプルで、ナビやオーディオ類は別途オプション対応が必要な部分もあります。
Z(スタンダード上位モデル)
価格は4,072,000円で、ハイラックスのなかでもっともバランスのよいグレード。Xに比べると快適装備が大幅に増え、日常の使いやすさが格段に上がります。
Zの主な装備は以下の通りです。
- LEDヘッドランプ&LEDフロントフォグランプ
- 17インチアルミホイール
- 左右独立温度コントロール機能付きオートエアコン
- パノラミックビューモニター(全周囲カメラ)
- クリアランスソナー
- パワーシート(運転席)
- 8インチディスプレイオーディオ
パノラミックビューモニターは、大きなボディを持つハイラックスの駐車時にとても役立つ装備です。普段の街乗りから週末のアウトドアまで幅広くカバーできるグレードで、「まず一台目のハイラックスに」というなら、Zがもっとも選ばれやすいグレードです。
Z”GR SPORT”(スポーツモデル)
価格は4,312,000円。トヨタのモータースポーツ開発部門「GR(GAZOO Racing)」が手がけた、走りと見た目にこだわったスポーツグレードです。2021年10月のマイナーチェンジで新設されました。
外観で一番目に付くのが専用オーバーフェンダーです。標準のZより全幅が約45mm広い1,900mmになっており、ひと目でGR SPORTとわかるワイドなシルエットを実現。さらに専用グリル(TOYOTAロゴ)と専用フロントバンパーが組み合わされ、かなり迫力のある顔つきになっています。
走行性能面では専用チューニングサスペンションが一番の注目点。路面からの入力をうまく吸収しつつ、コーナリング時のフラット感を高める設定になっていて、オフロード・オンロードともに安定した走りが楽しめます。エンジンスペックはZと同じですが、足まわりの違いで走り味は明らかに異なります。
内装はGRロゴ入りのスマートエントリーやGRロゴ付きスタートスイッチ、スポーツシートなど、随所にGRらしいこだわりが光ります。
参考:HILUX GR SPORT 主要装備一覧(TOYOTA GAZOO Racing公式)
Z”Revo ROCCO Edition”(特別仕様車)
価格は4,772,000円。2023年12月に発表され、2024年5月に発売された特別仕様車です。ベースはZグレードで、アグレッシブなスタイリングとアウトドア向け装備が追加されています。
「ROCCO(ロッコ)」は、欧州やオセアニアでは正規グレードとして販売されているモデルの名称。日本ではこの特別仕様車として導入されました。
主な専用装備はこちらです。
- 18インチホワイトレタータイヤ+ブラック塗装&切削光輝アルミホイール
- 専用ラジエーターグリル、専用フロント/リヤバンパー
- 専用オーバーフェンダー(フロント/リヤ)
- 照明付きデッキバー(荷台)
- ベッドライナー(荷台ライナー)
- テールゲートリフトアシスト
荷台のデッキバーやベッドライナーはアウトドアユーザーに嬉しい装備。ボディカラーはブランド個性を強めた「オキサイドブロンズメタリック」を含む3色から選べます。
参考:ハイラックスにアグレッシブなスタイルの特別仕様車を設定(トヨタ公式ニュースリリース)
グレード別スペック比較表
4つのグレードの主なスペックと装備の違いを一覧表でまとめました。
| 項目 | X | Z | Z”GR SPORT” | Z”Revo ROCCO Edition” |
|---|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 3,527,000円 | 4,072,000円 | 4,312,000円 | 4,772,000円 |
| 全長 | 5,340mm | 5,340mm | 5,320mm | 5,340mm |
| 全幅 | 1,855mm | 1,855mm | 1,900mm | 1,900mm(推定) |
| 全高 | 1,800mm | 1,800mm | 1,840mm | 1,800mm |
| 車両重量 | 2,090kg | 2,100kg | 2,110kg | 2,110kg(推定) |
| LEDヘッドランプ | — | ○ | ○ | ○ |
| アルミホイール | —(スチール) | 17インチ | 17インチ(専用) | 18インチ(専用) |
| オーバーフェンダー | — | — | ○(専用) | ○(専用) |
| 専用サスペンション | — | — | ○ | — |
| オートエアコン(左右独立) | —(マニュアルエアコン) | ○ | ○ | ○ |
| パノラミックビューモニター | — | ○ | ○ | ○ |
| パワーシート(運転席) | — | ○ | ○ | ○ |
| ベッドライナー | — | — | — | ○(標準) |
| プリクラッシュセーフティ | ○ | ○ | ○ | ○ |
※価格はメーカー希望小売価格(消費税込)。2023年時点の情報。Revo ROCCO Editionの一部スペックは推定値を含みます。
グレード選びで迷ったら見るポイント
4つのグレードを比べてみたものの、「どれにすればいいのか」と迷う人も多いと思います。用途別にシンプルにまとめました。
コスト重視・実用性優先ならX
仕事での荷物運搬や農作業、とにかくピックアップトラックとして使いたい人にはXが向いています。安全装備はしっかり揃っているので、必要十分な1台として使いやすいです。後からカスタムを楽しむベース車両としてもXを選ぶユーザーがいます。
オールラウンドに使うならZ
日常の快適性とオフロード性能を両立させたいなら、Zがベストバランスです。LEDヘッドランプ、パノラミックビューモニター、パワーシートといった快適装備が揃っているので、仕事でもプライベートでも使いやすい。ハイラックスを初めて買う人のファーストチョイスとして人気が高いグレードです。
走りと見た目にこだわるならZ”GR SPORT”
専用サスペンションと専用ボディキットによる走りと外観の変化は、他のグレードでは味わえないもの。「見た目をカッコよくしたいけど、純正の質感も大切にしたい」という人に刺さるグレードです。オフロードでのパフォーマンスをよりしっかり感じたい方にも向いています。
アウトドアをとことん楽しむならZ”Revo ROCCO Edition”
キャンプや登山、サーフィンなど、荷台を活用したアクティブなライフスタイルの人にはRevo ROCCO Editionが最高です。ベッドライナーや照明付きデッキバーはアウトドアシーンで本当に重宝します。個性的なオキサイドブロンズのボディカラーも選べ、唯一無二の存在感を発揮します。
ハイラックスの基本スペック(エンジン・燃費・サイズ)
グレードに関わらず、現行ハイラックス(8代目)のパワートレーンは全グレード共通です。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| エンジン | 2.4L 直列4気筒ディーゼルターボ(2GD-FTV) |
| 排気量 | 2,393cc |
| 最高出力 | 110kW(150PS)/3,400rpm |
| 最大トルク | 400N・m(40.8kgf・m)/1,600rpm |
| 変速機 | 6速AT |
| 駆動方式 | パートタイム4WD |
| 燃料 | 軽油 |
| 燃費(WLTCモード) | 11.7km/L |
| 燃費(JC08モード) | 13.6km/L |
| 最小回転半径 | 6.4m |
| 最大積載量 | 500kg |
| 乗車定員 | 5名 |
エンジンの最大トルク400N・mは、400kgもの重量物をわずか1,600rpmから引っ張れることを意味します。この力強い低回転トルクが、ぬかるみや急坂でのオフロード走破性を支えています。
燃費はWLTCモードで11.7km/Lとガソリン車のSUVより優れているケースも多く、維持費の面でもディーゼルの恩恵を感じやすい数値です。
参考:トヨタ ハイラックスの価格・新型情報・グレード諸元(価格.com)
ハイラックスの歴代モデル一覧(初代〜8代目)
ハイラックスは1968年に誕生し、2025年時点で57年以上の歴史を持つロングセラーモデルです。世界180カ国以上で販売されてきた、トヨタの看板車種のひとつ。歴代モデルを振り返ってみましょう。
| 世代 | 発売年 | 型式(国内) | 主なトピック |
|---|---|---|---|
| 初代 | 1968年 | N10型 | 日野自動車との共同開発。1.5L 2R型エンジン |
| 2代目 | 1972年 | N20型 | ホイールベース延長。初のフロア3速AT設定 |
| 3代目 | 1978年 | N30/40型 | 初の4WD・ディーゼルモデル追加。ダブルキャブ設定 |
| 4代目 | 1983年 | N50/60/70型 | 初代SUV「ハイラックスサーフ」誕生(1984年) |
| 5代目 | 1988年 | N80/90/100/110型 | 欧州でVWタローとして販売。乗用車的な内装 |
| 6代目 | 1997年 | N140/150/160/170型 | 「スポーツピックアップ」として展開。2004年日本販売終了 |
| 7代目 | 2004年 | AN10/20/30型 | IMVシリーズとして世界戦略車に転換。タイ生産 |
| 8代目 | 2015年(世界)/2017年(日本) | GUN125型 | 13年ぶりに日本復活。2.4Lディーゼルターボ搭載 |
特に注目したいのは、2004年に日本市場での販売が終了したという点です。その後13年もの間、正規販売が途絶えていたにもかかわらず、2017年の8代目復活で一気に注目を集め、日本でもピックアップトラックブームを牽引しました。
また、4代目をベースに誕生したハイラックスサーフ(海外名:4Runner)はSUVとして別の進化を遂げ、現在も4Runnerとして海外で人気を博しています。ハイラックスの血統がいかに豊かかがわかりますね。
参考:歴代ハイラックス(トヨタ公式・ハイラックス50周年特設サイト)
新型ハイラックス(9代目)の最新情報【2026年発売予定】
2025年11月10日、タイ・バンコクで開催されたトヨタのイベントで、9代目となる新型ハイラックスが世界初公開されました。日本では2026年年央頃の発売が予定されています。
新型の注目ポイント
9代目最大のトピックは、BEV(電気自動車)モデルの追加です。ディーゼルモデルに加え、初のEVハイラックスが登場します。さらにFCEV(燃料電池車)の開発も進めており、欧州・オセアニアへの2028年以降の投入が発表されました。
日本市場向けは、引き続きディーゼルターボモデル(2.8L 1GD-FTV型)が中心の予定です(現行8代目の2.4Lから排気量アップ)。
| 項目 | BEVモデル(タイ仕様) |
|---|---|
| 駆動 | 4WD |
| バッテリー容量(総電力量) | 59.2kWh(リチウムイオン) |
| システム最高出力 | 144kW |
| 航続距離 | 300km以上 |
| 全長 | 5,320mm |
| 全幅 | 1,855mm |
| 全高 | 1,800mm |
ボディデザインは先代から一新され、フロントフェイスはより力強くモダンな印象に。インテリアも12.3インチの大型ディスプレイを採用するなど、質感・機能性が大幅に向上しています。
現行8代目は現在中古車市場で流通していますが、新型を待つか現行の中古を狙うかも今後の選択肢として面白いところです。
参考:トヨタ 新型「ハイラックス」世界初披露!BEVなど、多様なパワートレーン展開に注目(グーネットマガジン)
まとめ
トヨタ ハイラックスの現行グレードは、X・Z・Z”GR SPORT”・Z”Revo ROCCO Edition”の4種類です。それぞれ価格帯・装備・外観が異なるので、用途に合わせた選択が大切です。
- コスト重視・実用性優先→ X(352万円〜)
- 快適&バランス重視→ Z(407万円〜)
- 走りと見た目にこだわる→ Z”GR SPORT”(431万円〜)
- アウトドアを本気で楽しむ→ Z”Revo ROCCO Edition”(477万円〜)
また、現行8代目は生産休止中で、2026年年央頃に9代目新型モデルの発売が予定されています。新型ではBEVの設定も加わるなど、ますます選択肢が広がりそうです。購入を検討している方は、新型の発売情報もチェックしながら検討を進めてみてください。
